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【光が死んだ夏】ノウヌキ様の正体とは?信仰の起源・歴史を徹底考察!

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ノウヌキ様って結局何者なの…?

クビタチの業って一体なんなの…?

今回はこのような疑問を持っている方に向けて、

  • ノウヌキ様信仰の歴史
  • ノウヌキ様の正体
  • クビタチの業(ごう)と忌堂家の役割

をわかりやすく解説します!

» 光が死んだ夏の登場人物・キャラ一覧は、こちらの記事でまとめています。

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光が死んだ夏(第6巻)までの内容が含まれますので、ネタバレが気になる方はご注意ください。

【光が死んだ夏・考察】ノウヌキ様信仰の起源と歴史

『光が死んだ夏』におけるノウヌキ様信仰は、生活苦から生まれた独自の民間信仰でした。

本項では、ノウヌキ様信仰の起源から現代までの歴史を解説します。

「うぬきさん」から始まった信仰の由来

『光が死んだ夏』におけるノウヌキ様信仰の起源は「うぬきさん」と呼ばれる山の神への信仰にさかのぼります。

かつてクビタチ村では、原因不明の疫病や不作、事故が多く、村人たちは苦しい生活を強いられていました。

それでも村を離れなかった理由は、山で「水銀」を採取できたからです。

しかし水銀の採掘量は次第に減少し、生活はさらに悪化します。

困窮する中で村人たちは、口減らしのために水銀を用いた堕胎薬(=うろぬき薬)を作り始めました。

そして、うろぬき薬を使って堕胎する行為を「山の神様である”うぬきさん”にお返しする」と隠語で表しはじめたのです。

  • ノウヌキ様信仰の出発点となった「うぬきさん信仰」は、生活苦から生まれた民間信仰だった

ノウヌキ様信仰が過激化し、村が分裂した理由

当初はよくある民間信仰だった「うぬきさん信仰」ですが、百姓の首が消える事件をきっかけに、より過激なノウヌキ様信仰へと変化します。

村人たちはノウヌキ様を「捧げ物の首と引き換えに益をもたらす神様」として盲信し、人の首を供物としたのです。

そして、首以外の身体を遠く離れた地に埋める習わしが定着し、クビタチ村は以下のように五つの地域に分村されます。

  • 首断(現在は首立)
  • 腕刈
  • 腕入(明治中期に達磨捨に合併)
  • 足取
  • 達磨捨(現在は希望ヶ山)

村人が首以外の身体をバラバラにして埋葬したのは、暮林さんの考察どおり、罪や穢れを土地に肩代わりしてもらう意図があったからだと考えられます。

この地域の地形…
人の形に見えるって言っとったよね
形代みたいに…

罪や穢れを土地に肩代わりしてもらおう…
そんな狙いがあったんかもね

『光が死んだ夏』第6巻54〜55ページ

» 暮林さんについては、こちらの記事で解説しています。

クビタチの大量死とノウヌキ様の祟り

1749年、忌堂家の若当主の妻・ヒチが疫病で倒れたことを発端に、ノウヌキ様信仰がさらなる局面を迎えます。

若当主がヒチの首を山へ捧げに行った際、突如現れたのが「落とし子」と呼ばれる存在でした。

落とし子をノウヌキ様だと誤認した若当主は「忌堂家の首以外ならどれでも持っていっていいから妻を生き返らせてほしい」と願ってしまいます。

若当主の願いは叶ったものの、代償としてクビタチ村の住民の約3分の1が怪死する事件が発生。

首吊り、斬首、不可解な事故など、常識を超えた死が連鎖しました。

首吊り
家族の首を斬って自殺
馬に頭を踏ませるとか
ふり返ったら首が無いとかもあったって
もちろん忌堂家は死者ゼロ

『光が死んだ夏』第5巻118ページ

そして、怪死事件によって「ノウヌキ様は祟り神になった」と信じた村人たちは、ノウヌキ様を鎮めるため、忌堂家に儀式をする決まりを課したのです。

宣教師の到来と信仰の衰退

1700年代中頃、クビタチ村にも宣教師が訪れ、新たな宗教がもたらされます。

信じる神を失った多くの村人たちは、旧来の信仰(ノウヌキ様)を捨て、新しい宗教に改宗していきました。

こうしてノウヌキ様の存在は徐々に忘れ去られていきますが、クビタチだけは例外でした。

クビタチでは忌堂家によるノウヌキ様を鎮める儀式が続いているため、ノウヌキ様信仰の記憶は消えることなく現在も残り続けているのです。

現代におけるノウヌキ様信仰の名残

現代でも、クビタチの一部では「ノウヌキ様は祟り神である」と信じられています。

とくに高齢の住民ほどノウヌキ様の存在を強く恐れており、山を「禁足地」として子どもたちに立ち入らせないよう厳しく教育しています。

長い年月の中で染みついた「恐れ」や「禁忌」の意識は、今もなおクビタチに根深く残っているのです。

【光が死んだ夏・考察】ノウヌキ様の正体と信仰の嘘

なぜ人々は、ノウヌキ様という「存在しない神」を崇拝し続けたのでしょうか?

本項では、ノウヌキ様信仰の背景を解説します。

ノウヌキ様は架空の神だった

『光が死んだ夏』第6巻で、衝撃の事実が明かされます。

長年クビタチの人々に信じられてきた「ノウヌキ様」は、実際には存在しない、架空の神だったのです。

「ノウヌキ様」は存在しない
人が作り出した架空の神です

『光が死んだ夏』第6巻8ページ

村人たちは「首を捧げれば神が願いを叶えてくれる」と信じていましたが、実際には何の願いも叶っていなかった点が、ノウヌキ様が架空の神である証拠です。

まあ俺の先祖も運悪いわ
それまではいくら首を捧げたところで
特に何も起こらなかったらしいし

『光が死んだ夏』第5巻119ページ

それでもノウヌキ様信仰が続いたのは、捧げた首が消える「神秘」が、ノウヌキ様を信じる根拠になっていたからです。

主人公・よしきが「ヒカルの正体=ノウヌキ様」だと誤解していたように、読者もミスリードされがちですが、実際にはノウヌキ様は最初から実在しませんでした。

  • ヒカルの正体はノウヌキ様ではなく「落とし子」

  • 忌堂家の若当主の願いが叶ったのは、ノウヌキ様ではなく落とし子が願いを叶えたから

首が消える理由=あの世に通じる穴の存在

ノウヌキ様に捧げた首が消えたのは、作中で語られる「目に見えない穴」の存在が原因です。

目に見えない穴はクビタチを含めて4カ所(クビタチ・アシドリ・ウデカリ・希望ヶ山)にあり、いずれも「あの世」に通じています。

さらに穴は首を飲み込み消失させるだけでなく、ケガレと呼ばれる存在を村に寄越していました。

古くからクビタチを含めた地域にケガレが多いのも、穴がケガレの発生源となっていたからです。

現在では、主人公のよしきや田中たちが、災厄を防ぐために穴を閉じる行動に出ています。

  • 首が消えたのは神(ノウヌキ様)の奇跡ではなく「あの世に繋がる穴」に飲み込まれていたから

» 田中の正体や目的ついては、こちらの記事で解説しています。

【光が死んだ夏・考察】クビタチの業(ごう)と忌堂家の役割

『光が死んだ夏』におけるクビタチ村は、ノウヌキ様への信仰のもと、多くの命を犠牲にしてきた業を背負った村です。

本項では、クビタチの業と忌堂家の関係を解説します。

ノウヌキ様に捧げられた命と罪

豊作や疫病退散を願い、ノウヌキ様に首を捧げるために人を殺してきた行為が、クビタチの「業」です。

お首さまには老人や病人が自ら志願してなることが多かったものの、時には無関係な人間までも犠牲になっていたと、光の父が語っています。

クビタチの業とは「罪のない人々をノウヌキ様の名のもとに殺してきた歴史」だったのです。

堂の意味と忌堂家の役割

ノウヌキ様に首を捧げるとその場で消えてしまうため、村人たちは代わりに木彫りの首を彫り、堂の中で供養してきました。

そして、首を供養する「堂」を代々管理してきたのが、光たちの家系――忌堂家だったのです。

【光が死んだ夏・考察】ノウヌキ様に関するよくある質問

ノウヌキ様は実在する神様?

『光が死んだ夏』第6巻で明かされるように、ノウヌキ様は人々の思い込みから生まれた架空の神であり、実在はしていません。

ノウヌキ様に捧げた首はなぜ消えた?

ノウヌキ様に捧げた首は、あの世へ通じる「見えない穴」に飲み込まれていたからです。

クビタチ周辺にケガレが多く出現するのも、穴がケガレの発生源となっていたことが原因でした。

クビタチの「業(ごう)」とは?

クビタチ村には、豊作や疫病除けのために罪のない人の首をノウヌキ様に捧げてきた歴史があります。

「信仰のための殺人」こそが、クビタチに深く刻まれた業です。

【光が死んだ夏・考察】まとめ

今回は『光が死んだ夏』のノウヌキ様信仰の起源と歴史を考察しました。

まとめ
  1. ノウヌキ様信仰の始まりは、うぬき様信仰
  2. クビタチの怪死事件は、ノウヌキ様ではなく落とし子が原因
  3. ノウヌキ様は、人が作り出した架空の神

第6巻からは「穴閉じ編」が始まり、ますます目が離せないドキドキの展開を迎えています。

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漫画とお酒が生きがいのゴリラです。漫画が大好きで、学生時代は本屋で約4年間働いていました!気軽に話しかけてくださいね〜!
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